農業改革 agricultural reform 2005 11 1
「構造改革、待ったなし 」と、よく聞きますが、
本当は、「農業改革、待ったなし」だと思います。
正確なデータを持っていませんが、
「農業従事者の過半数は、65歳以上だ」という話を聞きます。
これは、サラリーマンならば、引退して、年金暮らしをしている年齢です。
この話は、本当だろうと思います。
私の故郷は、大規模な農村地帯ですが、60歳でも、若手と言われます。
政界ならばともかく、肉体労働が多い農業で、
このような年齢構成は、極めて不自然です。
農業従事者の深刻な高齢化を考えると、
日本の農業は、あと10年も、もたないと思います。
だから、「農業改革、待ったなし」です。
しかし、若者が農業をやるか。
それは、難しいと思います。
農業収入よりも、マクドナルドでアルバイトした方が、収入がよいと言われる現状があります。
私の実家でも、米作では食べていけず、
父親は、都会に働きに出て、祖父母と母親が農業をしていました。
しかし、祖父母が働けなくなると、父親は、専業農家に戻ることになったのです。
もちろん、米作では食べていけませんから、梨を始めました。
梨も、うまく行かないとわかると、イチゴへ転業しました。
日本の農業は、どうあるべきか。
こうした問題を、族議員や官僚だけで決めるのではなく、広く国民的な議論とすべきです。